疎行列線形ソルバ


概要

    偏微分方程式を陰解法で解く場合、行列サイズ(行数と列数)が1万を超えると通常の行列計算では難しくなります。
    疎行列線形ソルバを使うと0データの省略により大規模行列を計算できます。
    疎行列線形ソルバは、汎用性の高い2種類の線形ソルバを組み合わせて多様な行列に対応したライブラリです。
    標準的な反復法のILU BiCGStabと、安定性に優れた直接法のPARDISOを、実行時に切り替えて高速性と安定性を両立できます。

    カタログ(PDF)

汎用性

    フロリダ大学の大規模疎行列サンプルを使って汎用性を実証しました。
    上側の点は片方の手法で解けなかった行列です。
    疎行列線形ソルバはこのような行列でも反復法/直接法を実行時に切り替える事で解く事ができます。
    反復法/直接法以外のオプションを変更せずに行列計算が可能です。
    行列の対象は回路、半導体デバイス、構造、流体、最適化、温度、電磁気など広範囲です。
    反復法は直接法より高速ですが、ばらつきが大きく解けない行列も多くなります。直接法の結果は安定的で直線的です。
    この2つの切り替えにより高速かつ安定した結果が得られます。


試用版


TOPへ戻る